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大黒天図 五十嵐浚明筆 竹内式部賛


 この図は、縦70センチメートル、横27センチメートルの和紙に、五十嵐浚明が墨一色で大黒天を描き、竹内式部が賛を記したものです。  五十嵐浚明は、江戸時代中期の新潟町の代表的な画人です。元禄十三(1700)年に佐野家に生まれたが、幼くして父母を失い、五十嵐家に養われました。絵師を志して享保十四(1729)年に江戸へ上り、狩野良信に師事しています。その後、京都で土佐派や南画・宋画などを学び、法眼の位を受けました。また、竹内式部から儒学の教えを受けるなど広く文人と交わり、書にも優れていました。延享元(1744)年に帰郷するに際し、同じ新潟町出身の式部は、浚明の画を論じた「送五十嵐浚明君還越後」と題する文を贈っています。 この図は浚明と式部の交友を示すもので、浚明が帰郷する前の、浚明40歳前後、式部20歳代末のころの作と推定されています。浚明の描く大黒天(大国主命)は、福袋を担いで打出の小槌を持ち、笑顔をたたえて米俵に乗る福の神の姿です。式部の賛は、「無憂者其唯大己貴乎」(憂い無き者、其はただ大己貴(大国主命)か)に始まり、「夫福者福其徳也不義之富貴固如浮雲乎」(それ福とは其の徳を福するなり、不義の富貴は固より浮雲の如きか)で終わるもので、大黒天の徳を讃えた文です。署名の敬持は式部の字です。 この図は、明治期に新潟市長を務めた鈴木長蔵の旧蔵品でしたが、室蘭市の栗林徳一氏の手に渡り、同氏から新潟市に寄贈されたと伝えられています。現在、新潟市歴史博物館に所蔵されています。

指定:市町村
種別:有形文化財(絵画) / 有形文化財(書跡・典籍)
員数:1幅
時代:江戸中期
所有者・管理者:新潟市
指定年月日:昭和49年11月3日

問い合わせ先

新潟市歴史文化課
〒951-8550  新潟市中央区学校町通一番町602−1
TEL:025-228-1000   FAX:025-230-0412
rekishi@city.niigata.lg.jp

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